46歳くらいに なってくると突然生理不順(不妊症)が出てくる

46歳の患者さんがまた突然生理不順になった話について

46歳で不妊治療している患者さんが来られました。

この方はいろんな事情があって不妊治療と言っても体外受精はすることができず、人工授精までしかできません。

最初に来られた時に 2ヶ月ぐらい生理が来なくて不安になって漢方相談に来られたのですけれども、漢方薬を飲み始めてしばらくしてからまた 順調にくるようになりました。

しかし、またついこの間、生理がいつもよりかなり遅れていて不安になり、病院に行ったそうです。

高齢不妊イメージ

そして病院で検査をしてもらったら甲状腺の機能が低下してきているとのこと。

甲状腺が低下してきているということは代謝が低下してきているということです。

こういうことも 40歳を 超えてきた高齢不妊治療の患者さんにはよく見られることです。

そして病院で他に検査をしてもらったら、左卵管の閉塞も見つかったということです 。

甲状腺機能亢進症や卵管閉塞はもちろん問題ではあるのですけれども、一番注意しなければならないのはやはり生理がすごく伸びてしまったり、すごく早く来てしまったりすることです。

これはもう間違いなく卵巣の機能(閉経に近づいてきている)に直接関わってくる問題です。

そういう時に卵巣の機能を正常にする最適な漢方薬を見つけることが重要になります。

高齢不妊治療イメージ

しかしそれは患者さん一人一人によって全く異なるため、丁寧に体の変化をチェックしていかないと見極めることができません。

基礎体温 の変化を再度チェックし、病院に行っていれば血液検査や画像診断など何か変化が無かったか聞く必要があります。

また再度患者さんに問診をし直し、今までと何か変化がないかということを細かく聞いていくこと等が大事になります。

なんでもそうですけれども、早い段階で対応すればすぐに回復してくるのですけれども、対応が遅れるとどんどん物事は厄介になっていきます。

不妊治療も同じで早め早めに対応していくことが重要です。

さてこの患者さんで今回生理が遅れた原因として考えられるのは一つは血虚の問題です。

血虚というのは漢方的に言ったら血が足りないという状態です。

ただし血が足りないといっても単純な貧血とは異なります。

この血虚の一番進んだ状態が閉経なので。

40代不妊治療イメージ

漢方的に閉経とは出す血がなくなったから生理が来ないという状態です。

しかし閉経は貧血ではないですよね?

つまりこの生理ががなくなってしまった血というのは血液その後ではな、女性ホルモンのことを間接的に表していると考えられるのです。

そのためこの女性ホルモンの分泌を促進させるような漢方薬が必要になるわけです。

そういったものが漢方でいう補血薬と言われるものなのです。

補血薬というものは実際には何種類もあって、薬をその選ぶ 能力が経験であった、 技術能力であったりするわけです。

今回のこの方の場合に関して言えば、やはり 同じ血虚であっても体質的な血虚の問題ではなく、年齢によって出てきた結果であると考えられました。

そのため 血虚の漢方薬の中でも年齢によって生じている血虚を治療する漢方薬を出しました。

そしてもう一つ甲状腺機能低下症 などからヒントを得て 卵巣機能全般の機能低下も起こっているのではないかと思い、その部分を漢方的にチェックしてみるとやはり問題がありました。

そのためこの部分に関しても漢方薬を追加することにしました。

今回はうまく合う薬を見つけることができましたが、だんだん高齢が進んでくると、合う薬がなかなか見つけづらくなったり、ものすごくたくさんの漢方薬を飲まなければならなくなったりします。

そのため少しでも早く妊娠してもらいたいのですけれども、なかなかこれも思い通りにはなりません。

それが高齢の不妊治療だという言い方もできなくはないです。

それでも希望を持って治療を続けられてる患者さんのためにもとは思うのですが、日々悪戦苦闘です。

タンポポ茶と高齢不妊治療

タンポポ茶と高齢不妊治療について

商品名に関してはあえて書きませんけれども不妊治療の際に、ドラッグストアなどで売られているメジャーなたんぽぽ茶があります。

液体のタイプです。

この液体のたんぽぽ茶は一度は使ったことがある方は多いのではないかと思うのですが、実際これを気功でチェックしてみて 間違いなく言えることは、これを飲んで副作用が出る人は1人もいないと言うことです 。

逆にこれを飲んですごく不妊のツボの反応が良くなると言う人はいません。

つまり不妊治療として可もなく不可もないと言うのが私の個人的な意見です。

ただしこの話はこのたんぽぽ茶を一日一包服用した場合の話です。

中国では一般的にたんぽぽの根っこは蒲公英と言う名前で、漢方生薬の一つで通常は不妊治療に使いません。

一般的には清熱解毒と言って 炎症化膿した炎症みたいなものに使うことが多いのです。

しかしこの液体のたんぽぽ茶は健康食品であるため効果は歌ってはいけないのですけれども、ホルモン調節作用や毛細血管循環改善作用などが期待されると書かれています。

この作用を漢方的に考えるとどうなるのかと言うと活血作用があると言うことになると思います。

つまり血液をサラサラにする作用があると言うことです。

血液をサラサラにする作用があると言うことは血液がドロドロであれば効くわけです。

漢方ではこの血液ドロドロの状態を瘀血という言葉で表現します。

一方をその瘀血と逆の様な 状態を表す言葉が血虚です。

つまり血が不足している状態です。(実際には女性ホルモンの不足を表す言葉でもあります)

基本的には瘀血と血虚は反対の関係にあります。

一般的に高齢になってくると生理の量や 生理の日数が減ってきます。

つまりトータルで出す血の量減ってくるわけです。

そして徐々にその生理の間隔などが伸びていって1年間に12回あったものが毎月生理が来なくなり、1年間に10回、8回、6回というように徐々に減ってゆき、最後にはなくなってしまいます。

それが閉経です。

閉経状態を漢方的な解釈で言うと血虚が最も進んだ状態という風に考えることができます。

つまり出す血がなくなってしまったから生理が来なくなったという風に考えるのです。

この血虚の状態に 基本的には高齢になれば進んでいくわけです。そのため高齢の不妊の患者さんの治療の原則は補血(血を補う)ということになります。

一方、たんぽぽ茶は基本的には活血の作用があります。

なのでたんぽぽ茶を飲んでいくと基本的には血虚を助長する可能性があります。

つまり 閉経が早く進んでいく可能性があるのです。

しかしたんぽぽ茶を飲んで良いタイプの患者さんはおられます。

それはもともとの体質が瘀血体質の人です。

つまり元々タイプとして血液がドロドロのタイプです。

最も典型的なタイプは 過食で太っている様なタイプの方です。

そういう方は瘀血体質を持っています。

そういう方がたんぽぽ茶を飲んでも全く問題ないですし、場合によっては改善する可能性があると思います。

このタイプを無視してたんぽぽ茶を飲むと言うのはどうなんだろうと私は思います。

そしてさらに問題なのはそういう基本的な知識を理解せずにたんぽぽ茶を使っている薬局ドラッグストアなどが多いと言うことです。

そのため大量に取れば取るほど体がよくなるというような話をしてしまうことによって逆に状態を悪くしている方もおられます。

健康食品がこれが良いと言うのは人によってそれぞれです。

自分にそれが本当に合ってるのかどうかを理解して使うことが大事だと思います。